製品事例

2019.01.21

設計開発製品

製品事例

ドライセパレーター装置

スラリー21株式会社が輸入販売している製氷機(サンウェル社製)から搬送されたスラリーアイス(シャーベット状)を水切りを行う装置。
水産業界で加工魚の出荷時などに、ドライセパレート(水分が少ない)された氷を提供する装置。

【装置の原理・開発のポイント】

本体にスラリーアイスを供給し、その中に大きな氷を作り出し、タンク内に氷が浮いている状態を作り出し、その上を掻き取っていく構造。その氷の浮力と水面になる位置(レベル)の管理がポイント。
極力動力(メカ)を使わず、氷の浮力を利用して、水切りを行なうことも、つかみ所のない非常に難しい問題だった。

スラリー21株式会社様の経験と知識からのご指示・アドバイスがなければ、完成にたどり着く事ができなかった。

【今後の展開】

水産業・青果業の加工業にとどまらず、宅配業も視野に入れた市場があると思われる。
また、食品にとどまらず、安価で安全な氷を必要とする分野への発展も期待される。


リボンミキサー

海水を氷にするプラントの一部として、攪拌を目的に設計しました。材質はSUS316Lを使用しています。

【お客様のご希望】

氷と海水を攪拌するので、錆びに注意してほしい。
また使用場所が船の中や漁港なので、荒っぽく使っても大丈夫な物にしてほしい。

【製作時のポイント】

大きな羽を回すため、両端の鏡板の強度が必要。


ゲートカット機

インジェクションマシーンから排出されたワークのゲートをヒートアップされた刃物で切断します。
ワークは導光板です。すでに、国内5台と台湾5台が設置されました。

【お客様のご希望】

導光板は非常に繊細なので、カット口周りの熱による影響を、最小限におさえるため、微調整できるようにしてほしい。またインジェクションマシン取出機がそのままゲートカット機にセットされる仕様にしてほしい。

【製作時のポイント】

上刃下刃別々の温度管理、刃の移動速度、刃の傾き、方向を全て簡単に調整できるようにし、作業者の方が最終微調整できるように設計した。
納入数ヶ月後には、作業者の方が設計段階では想定していなかった上刃、下刃の温度差で綺麗なカットができる設定をされていた。また1つ勉強になった機械でした。


ジャケット攪拌タンク

内外面#400研磨の丸型タンクです。溶接ビートの馴らし作業、そしてピンホールチェック等根気の要る加工です。

【お客様のご希望】

既存のラインに設置するため、連結部の寸法重視と、省スペースにしてほしい。また、4連タンクの温度は均一にして、なおかつ外板は作業者が火傷しないようにしてほしい。

【製作時のポイント】

油温にてタンクを温める方式で、ジャケット内の油の流れを重視し設計しました。
保温部は省スペースと保温両立を考え、25mm厚の保温材を使用。
化粧品メーカー様の機械なので、内部の研磨は仕様として当然に慎重に行ったが、外観も見栄えを重視した、高度な仕上げを行った。

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